Linuxサーバの環境移行 (1)
 2007.02.25

PowerEdege 1600SC 起動時に警告音(後編)の続きの作業です. 今回のミッションを簡単に説明すると,あるPCにインストールされているRedhat9のサーバと同様の環境を別のPCに構築することです. 旧PCはPentiumIIIが乗っているもの.新PCはDell PowerEdge 1600SC(以下PE1600)です. そこで以降の作業をなるべく簡単に済ますために,旧PCのディスクの内容をPE1600のディスクに丸まるコピーすることにしました. 簡単に移行元の旧PC,移行先のPE1600サーバスペックを説明します. – 旧PC:PentiumIII-S, 1.5GB RAM, IDE接続のHDD – PE1600: Xeon, 2GB RAM, PERC 4/SCに接続したRAID5アレイ Linuxサーバの環境を丸々別のサーバに移行するには,CDブートのLinux CDを使います.今回は Fedora Core1(たまたま雑誌付録が手元にあった)のインストールCDをレスキューモードで起動して使いました.それとUSB接続の外付けHDDを1台用意しました. 以下手順: 1. 移行元の旧PCにUSB-HDDを接続する 2. 旧PCでFC1のインストールCD起動. boot: プロンプトに linux rescue と入力してレスキューモードにする 3. 言語環境はEnglish, キーボードはjp106,ネットワークは不使用,既存のLinux環境をマウントはしない(skip)を選択 4. USB-HDDにext3のパーティションを作成  4.1 # fdisk -l でUSB-HDDのデバイスを確認.今回は/dev/sda だった.  4.2 fdisk /dev/sda , fdiskプロンプトでn(新規パーティション);開始シリンダ(デフォルト);サイズ(旧PCをコピーできる適当な容量);w(書込み);q  4.3 4.2の作業で/dev/sda1 ができた.フォーマット mke2fs -j /dev/sda1 5. /dev/sda1 を適当なところにマウント. # mkdir /mnt/sda1 ; # mount /dev/sda1 /mnt/sda1 6. 旧PCの内容をコピー;今回の場合は /dev/hda1, /dev/hda3 があった.  6.1 # dump 0f – /dev/hda1 > /mnt/sda1/hda1.dump  6.2 # dump 0f – /dev/hda3 > /mnt/sda1/hda3.dump 7. USB-HDDをアンマウント,# umount /mnt/sda1 8. 旧PC停止 #poweroff 次はPE1600での作業になります. Linuxサーバの環境移行 (2)へ続く.
カテゴリー:サーバ管理