中小企業の会計ソフト
 2006.10.15

クライアントから時々、会計ソフトについて聞かれることがあります。 大抵は「何がいい?」という事なのですが、こういう質問って答えに困ってしまいます。 企業内の会計や業務システムに関しては専門ではありませんし、クライアントの業態や業種などにベストな会計ソフトなど、分かるはずも無いのです。 ただ、そうも言えないので、それなりの経験から言えることは・・・ まず、本気でベスト(あるいはベター)な会計ソフトを選択したいなら、自社の業務・会計に詳しい自社の人間が、会計ソフトをあれこれ調べ、検証して選択するのが最良なのだと思います。 ただ、長いことやっていると色々な会計ソフトをさわる機会もあります。そういった観点から見たとき、純粋にソフトとしての完成度は、名前を聞くような会計ソフトは、どれも高いです。 また、一度利用しだすと、結局は最初に選択した会計ソフトに慣れてしまうので、使い続けるケースがほとんどです。 さらには、それら会計ソフトの機能を全て利用しているケースは見たことはなく、皆、一定の機能しか利用しませんので、どの会計ソフトを使っているから・・・というメリット/デメリットも感じることはありません。 ですので、会計ソフトの選択に困っている方は、予算に合わせそれなりに有名な物を利用することを勧めます。で、きちんとサポートを受け(有名どころでは、年間何万円かでサポートプログラムが用意されています。)、法改正などに合わせてきちんと更新をし、不明点は、メーカサポートを受けるというのが、良い形と思います。 あとはその導入・ランニングコストが見合うかどうかで決めるだけ。 コストが見合わないなら、今までどおり?税理士さんにお任せするなり、Excelなどを使って必要な経理処理を行うのが良いでしょう。 注意事項としては、そういった会計ソフトに連動するような業務システムなどを作ってしまうと、会計ソフト側の仕様変更に合わせて、業務システム側も手を入れていく必要が出るので、コスト・手間を考えると、止めておくほうが良いでしょう。まぁ会計ソフトだけじゃないですが、パッケージ物を利用するときは、基本的に単体で完結して利用するのが、トータル的にはお得です。 乱暴ですが、会計ソフトは(有名なものなら)どれを使っても、困ることもありません。ご予算に合わせてお選び下さい。
カテゴリー:雑記帳